Monday, May 11, 2009

スコット結線トランス

100VA~50kVA 耐熱クラス:B種
TSVシリーズ


三相電源回路から単相を取出すことができるトランスです。
変換方式は大きく分けて2種類になります。

特長
1.スコット結線トランス
 出力の2回路にそれぞれ同容量の負荷を接続する事によりトランスの
 入力電流が等しくなり三相電源の平衡が得られます。

2.逆V結線トランス
 出力は単相1回路で二線式や三線式など様々な回路選択ができ単純
 な出力回路で配線のわずらわしさがありません。

TSS3-Hシリーズ仕様
型名 容量
(VA)
外形寸法(mm) 取付寸法(mm) 端子ネジ及び
圧着端子
一次/二次

ボルト
質量
(kg)
寸法図
W D H H1 A B Ws Ds Φ
TSV□-100B 100 135 100 130 90 96 100 60 80 6 M3 - 3.5 図1
TSV□-300B 300 190 120 160 120 134 115 70 95 7 M3 - 7.5 図1
TSV□-500B 500 210 140 175 135 153 130 80 110 9 M3/M3.5 - 13 図1
TSV□-750B 750 235 150 190 150 171 145 100 125 9 M3.5 15 図1
TSV□-1KB 1k 290 180 230 190 200 155 120 125 11 M3.5 24 図1
TSV□-2KB 2k 290 230 235 190 200 190 120 160 11 M3.5/M5 36 図1
TSV□-3KB 3k 370 250 285 235 260 190 150 160 12 M5 53 図1
TSV□-5KB 5k 370 280 285 235 260 220 150 190 12 M5/M6 80 図1
TSV□-7.5KB 7.5k 420 270 470 370 400 200 200 170 12 6/8 110 図2
TSV□-10KB 10k 500 320 500 400 460 240 230 200 14 6/10 150 図2
TSV□-20KB 20k 540 410 540 440 500 290 250 250 14 8/12 250 図2
TSV□-30KB 30k 620 460 620 520 580 290 300 250 14 10/16 350 図2
TSV□-50KB 50k 760 550 690 590 720 350 350 300 20 10/20 570 図2


TSV□-○○B
    ↑ 32…スコット結線
      31…逆V結線

スコットトランスの結線図
スコットトランスの容量計算は、1Φ定格二次電圧×定格二次電流×2回路分です。
注1)二次側に接続する二つの単相負荷(u1-v1とu2-v2)は等しくなるよう考慮願います。
    単相負荷が平衡していれば三相入力電流も平衡になります。

注2)使用に制限がありますが、次のような接続方法で使用することもできます。
・単相負荷で片側(u1-v1またはu2-v2)のみ使用した場合は定格二次電流以下であれば使用可能です。
・二次側のu1-v1またはu2-v2の負荷バランスがとれない場合でも定格二次電流以下であれば使用可能です。
・二次側回路には位相差が90℃あります。u1とu2を接続し(直列状態)v1-v2間に一つの負荷を接続した場合、
1回路分×√2倍の両端電圧を得ることができます。ただし二次側電流は定格の30%以下に減じて使用してください。

※以上の使用方法は、三相入力電流が不均衡となりますので注意してください。
※u1-v1とu2-v2の並列接続は異常電流が流れますので絶対に行わないでください。
逆Vトランスの結線図

逆Vトランスの容量計算は、1Φ定格二次電圧×定格二次電流です。
注)V相には三相一次電流の約2倍が流れ不均衡になります。電源容量、配線材の選択等注意が必要です。

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